今年の6〜7月は中国・タイ・シンガポールをめぐる旅に出ていた。世に出すつもりで撮りためたけど使えなかった画像など少しづつ公開していこうと思う。
絶対記事に……と思ったけどダメだったのがタピオカだ。ダメだったというか、アジアのタピオカ事情が奥深すぎて自分の中で把握しきれなかった。よってタピオカ調査は今後も継続し、もう最後は論文にするしかないな。
ところで中国スタバのストローが紙製で驚いた。普段スタバを利用することはほぼ無いが、日本はまだプラスチックですよね?環境保護には大賛成だけど紙ストローで飲むラテ、おいしくなかったなぁ。世界中どこへ行ってもスタバの値段は変わらない。高い。でもスタバに行くしか選択肢のない場面が多い。
・中国のタピオカ事情
中国は本場なのでもちろんタピオカ屋は多い。しかし日本みたいに「流行ってる」とかそういう感じではない。「ちょっと小腹が空いたときに飲むコーヒー」くらいの感覚な気がする。
例えば日本で人気の『THE ALLEY』は、日本だとオシャレイメージが非常に強い。内装も店員も立地もオシャレ。わざわざ恵比寿へ買いに行くオシャレ女子。
しかし中国のTHE ALLEYは「パートのオバチャンがケツを掻きながら店番をしているようなとこ」である。店舗数が非常に多く、誰も行列などしていない。その事実を日本人はどうお考えか。
味は日本より少し甘いようだ。
中国人に言わせると、現在中国で流行っているのは「カラフルなフルーツ系ドリンク」なのだそう。半年前に来たときは「チーズの乗ったドリンク」が流行っていたはずだけど……移り変わり早いな!ちなみにフルーツにチーズが乗ったパターンもある。合わせ技!
カラフルフルーツドリンクを提供する店に関してはオシャレでどこも行列している。さながら日本のタピオカ屋のよう。
これまた中国人に言わせると、今一番並ぶ店は最近日本にもできた『喜茶』。なぜか店員に急ぐ気が見られないらしく、30分待ちが普通なのだとか。「そんなにおいしいの?」ときけば、「みんなが並んでるからなんとなく並んじゃう」んだって。中国人のそういうとこ好き。
「タピオカっぽいけどタピオカじゃない何か」が沈んでいるケースも目立つ。中国語がよく分からないから間違えてオーダーしちゃうのだ。寒天とかナタデココっぽくもあるが、詳細は不明。ちなみに「タピオカ」は通じないことが多かった。発音が悪いのかな?
・だーいすき!『一点点』
ここまできといてなんだが、わたしはあんまり「タピオカミルクティー」が好きではない。だって甘いんだもん……。よって日本では単純に糖分が欲しい時、または女子と歩く時にしか飲む機会のないタピオカ。しかし中国では別だ。
『一点点』があるから!
いーでぃぇんでぃぇんの特徴は糖分の量を細かく調整できること。そしてミルクじゃないティーを提供してくれることである。甘いのが苦手と話したら中国人がここを紹介してくれたのだ。ここで飲む「ほんのり甘い烏龍茶みたいなのに透明なタピオカが沈んでるやつ」は本当においしい。
一刻も早い日本上陸が待たれるが、気になる人は「午後ティーストレートに無味のタピオカを入れたもの」を想像すると近いよ。
滞在中は毎日飲んだ一点点。あーあ中国に住みたいなぁ。
・シンガポールの事情
シンガポールでは中国勢力よりも、国産タピオカショップが頑張っていた印象だ。中国に比べると「タピオカって流行ってんでしょ?」というミーハーな空気が若干流れていたように思う。
『LIHO TEA』が人気の様子。日本と同じく甘かったので女子と飲みました。
・タイ人には一切流行ってない
ちなみにタイの街中でタピオカ屋を見かけることはほとんどなかった。外国人観光客や富裕層向けのショッピングモールに多少あった程度である。
中国を離れるにしたがってその勢力を失っていくように見えるタピオカドリンク。日本で現在ここまでの盛り上がりをみせている理由は、「中国人の味覚と近い」とかいう民俗学的な意味合いも秘めているのだろうか?
ああ……やっぱりもっともっと調査が必要である。