シリーズ化するつもりだったのに2年近く放置してしまった「甲殻類めぐり」、久々の今回は『テナガエビ』だ。これは日本中に広く生息しており、居酒屋などで出されることもある。しかし自分で釣るのは主に田舎の人だろう。シーズンは夏。先日、田舎へ帰省したのでさっそく釣ってきた。
う〜ん、大漁!
「釣る」といってもウチの田舎だと、「すくう」というのが正しい。夜の川岸でジッと目を凝らせばエビの姿が目視できる。そこをサッ!とタモですくい上げるのだ。大したテクニックは必要ない。
この力強い動き!
カッコいいボディ!
ツメで指を挟まれると少し痛いが、血が出るほどではない。
長い手は邪魔なので取ってから加熱する。
手がなくなると急に普通になるエビたち。
スタンダードに茹でると、カワエビ特有の濃い味を感じることができる。
本当は卵を持つメスがおいしいのだが、この日はほとんどがオス。特有の川くささが最高だ。
頭や殻も食べたい派の私は素揚げが一番好き。
ちなみにテナガエビは日によって獲れ高が大きく異なる。昼間に大量に獲れる場合もあるので、シーズン中はこまめに川をチェックするべし。地元の人に「今日はとれますか?」と聞いてみるといいだろう。
またウチの地元の夏の甲殻類といえば『青手ガニ』が王様なのだが、どうも年々漁獲量が減っているらしい。今回の帰省で一度だけ見つけたが、たいして大きくもないカニが2枚で2000円という高値。30分も悩んだ挙句にあきらめることにした。
個人的に青手ガニは松葉やタラバよりおいしいと思っているので、食べたことのない人は一度試してみてほしい。残念だけど次回に期待しよう。